March 07, 2005

パソコン壊れる

パソコンが壊れてしまいました。ハードディスクが壊れることはある程度念頭においているためバックアップは取ってあったのですが、今回はマザーボードがやられました。で、新しいPCが来るまで、しばらく更新が途絶えがちになると思います。ご了承ください。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

March 02, 2005

It Might as Well Be Spring / Ike Quebeck

photo054

早春のストックホルム市庁舎です。この市庁舎は煉瓦造りでとても美しい姿をしています。真冬には海面が凍るので、氷の上の宮殿のように映るかも知れません。ご存知の通り、この市庁舎は、ノーベル賞の授賞式に使われるところです。今までに何人もの偉人たちがこの地を訪れ同じ風景を見たかと思うと、ちょっと感慨深いです。良く晴れた日曜日に早朝から散歩に出たのですが、この日は暖かく気温はマイナス10度くらい。これなら薄着で大丈夫ですね...スウェーデン人なら。
春になれば取り上げる曲も多くなりますね。早春第一弾はアイク・ケベックの"It Might as Well Be Spring"のタイトル曲「春の如く」です。ケベックはキャバレーサックスみたいで好きじゃないって言う人が多いと思いますが、なぜか気になるテナー吹きです。ビバップより前の世代の人で、プレースタイルは古いのですが、歌心が素晴らしいため聴きたくなるのだと思います。この曲も邦題の方がしっくり来ますね。

| | Comments (0) | TrackBack (2)

February 28, 2005

All the Things You Are / Joe Pass

photo053

以前にも何度か紹介したとおり、以前、ヒルデスハイムという北ドイツの田舎町に数ヶ月滞在しておりました。この町のシンボルはバラです。世界遺産に登録されている大聖堂の中庭には千年のバラと呼ばれるバラが埋まっています。もともと宗教都市として栄えたこの町は、先の大戦で町のほとんどを焼失してしまいました。町のシンボル的な存在の大聖堂もこの戦火に焼かれ1000年もの間、春になると咲き誇っていたバラも灰となってしまいました。戦争で失ったものを取り戻すために、町の人たちは一丸となって幾つかの教会と町の中心部のマルクト広場をかつての姿に復元しました。そんな彼らに奇跡は起こりました。すっかり焼け落ちてしまった大聖堂の中庭のバラが新しいシュートを伸ばし、生き返ったのです。この町の歴代の聖人たちが眠る中庭で、このバラは今年もきっときれいな花を咲かせます。
平日の昼間にいったりすると、この教会は本当に静かです。咳をすれば、教会中の全ての人が気づくと思います。そんな静かな空間で聴くなら、ピアノやギターのソロが良いでしょう。職人的なテクニックと歌心で聴くものをひきつけるジョー・パスの"Virtuoso"は彼のソロギターが堪能できる名盤です。そのあまりにもの素晴らしさにシリーズ化され、第4集まで作られました。このシリーズの第1週に収められた「All the Things You Are」なんかこの雰囲気の中ではどうでしょうか?春が近い静かな教会で、芽吹く前のバラを見る人も少し暖かい気持ちになること請け合いです。

| | Comments (1) | TrackBack (1)

February 24, 2005

Acredite Ou Nao / Lenine e Suzano

photo052

マルコス・スザーノはブラジルを代表するモダン・パーカッショニストの一人です。レニーニ&スザーノというデュオでMPBの世界に衝撃をあたえ、その後も"Sambatown"、"Flash"とパンデイロという楽器の可能性を突きつめるような作品を発表してきました。そのスザーノ氏がアマチュアパンデイロ奏者のためにワークショップを開いてくれました。内容は初めてパンデイロに触れる人も楽しめることを前提に構成されていたため、ある程度のレベルに到達した人には物足りないかもしれませんが、スザーノ氏の人柄に触れると言う意味ではとても楽しめる内容でした。
スザーノの出世作であるレニーニ&スザーノの"Olho De Peixe "はブラジル音楽に興味が無い人でも「かっこいいーっ」って思うはず。ガットギターとパンデイロというブラジル音楽では伝統的に使われる楽器を中心に、ここまでクールな音楽を創造できるなんて本当に凄いです。このアルバムの中で私が最も好きなのは「Acredite Ou Nao」という曲。スザーノのスピード感とレニーニのロック・スピリットが見事に調和しています。それまで興味がなかった人も、このアルバムをきっかけにブラジル音楽に興味を持っていただければなと思います。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 22, 2005

You and The Night and The Music / Bill Evans

photo051

おしゃれなカウンターがあるバーでお酒を飲んだりすると、それだけで自分がドラマの登場人物になったような気がします...なーんて全く嘘で、この写真はポーラ美術館へ行った帰りに立ち寄った温泉のバーコーナーです。温泉にこんなおしゃれな施設が本当に必要か?という気もしますが、このような演出は企業努力としていまどきは必要なのでしょうね。でも、こんな雰囲気の中で素敵な人とお酒を飲むならどんな音楽にします?ドラマなどではコルトレーンのバラードが良く使われていますね。場の雰囲気がわからない私のような人間は、同じコルトレーンでも"OM"辺りをかけてしまいそうです。
「You and The Night and The Music」はそのまま直訳の邦題「あなたと夜と音楽と」の方がタイトルとしてはかっこいいですね。以前、タバコのCMでビル・エバンスのこの曲の演奏が使用されて割と話題になりました。"On Green Dolphin Street "というアルバムにこの曲は収録されています。でも、私、このアルバムはあまりお勧めしません。ベースのポール・チェンバースが薬の影響なのか全く駄目なんです。音程もリズムもかなりきつい...人気ジャズ評論家某氏などはこのアルバムを大絶賛していますが、聴いていて気持ち悪くないのかな?でも、冒頭を飾るこの「あなたと夜と音楽と」はポールもなんとか踏ん張っています。エバンスはいつも通りとても素晴らしいのでとても残念です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 19, 2005

Questar / Keith Jarrett

photo050

箱根にあるポーラ美術館へ行ってきました。箱根エリアは大好きで年に数回は訪れるのですが、この美術館はまだ行ったことがありませんでした。3年ほど前に完成したというこの美術館はポーラの会長さんが個人的に収集していた日欧の名画や中国の陶器などを展示しています。その1000点に近いそのコレクションは個人の持ち物としては数においても質においても国内ではトップクラスのものです。また、ガラスをふんだんに使用し、日差しや木々の緑など箱根の美しい自然さえもコレクションの一部にしてしまう美術館自体の建築もとても素晴らしい。この日は開館3周年記念ということで印象派展を行っていました。マネ、モネ、ルノアール、ドガ、ゴッホ...印象派の名だたる巨匠たちの作品が一同に展示してあります。通常、大きな企画展では、他の美術館や個人から作品を拝借することが多いのですが、この企画展の展示物は全てこの美術館が所蔵しているもの。中でもモネのコーナーは素晴らしく、私でも知っている彼の代表的な作品が数点含まれていました。
美術館にぴったりな音楽なら当然クラシックになるのでしょうが、このウェブの趣旨には合いません。そこで、今回選んだのはクラシックファンからも支持を受けるキース・ジャレットにしました。美術館だと"ケルン・コンサート"のようなソロピアノがしっくりきそうですが、印象派の展覧会はそれほど硬質な雰囲気がないので、もう少しカジュアルな感じの選曲にしてみました。"My Song"はキースのヨーロピアン・カルテットによる代表作。ヤン・ガルバレクのサックスが何とも心地よい作品です。このアルバムの1曲目「Questar」あたりだと印象派にはちょうど良いかもしれません。

| | Comments (0) | TrackBack (10)

February 15, 2005

On a Clear Day / Bill Evans

photo049

冬は空気が澄んでいて遠くが見渡せるのが良いですね。良く晴れた休日にスクーターに乗って近所にある公園に行きました。この公園は何の変哲もないどこにでもあるような公園ですが、中心部に立っているりっぱな木が目印になっています。少し小高いところにある公園なので、低い位置から写真をとるとこんな感じになります。葉っぱが全て落ちてしまっているのでちょっと寒々しいですが、背後に広がる冬の高い空がとても清清しく感じました。
この写真を見たときに真っ先に「On A Clear Day (you can see forever)」のメロディが頭を過ぎったのですが、この曲は比較的新しい楽曲なので、あまり多く取り上げられていないんですね。で、色々思い出そうとしたのですが、ビル・エバンスがやってましたよ。たしか"Alone"というアルバムですが、タイトルの通りエバンスのソロピアノが堪能できます。「晴れた日には永遠が見える」直訳なのですが邦題もちょっと良い感じですよね。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

February 13, 2005

Flamingo / Jimmy Smith

photo048

磯子にある横浜プリンスホテルには植物園があります。規模はさほど大きくありませんが、宿泊客が散歩するにはちょうどいいところです。また、この植物園の中には喫茶店があるのですが、ここからの景色がとても素晴らしいんです。それなのに雑誌などではあまり紹介されないので、穴場的なスポットだと思います。平日はきっと近所の主婦の会議場と化しているのだと思いますが、機会があったら、勇気を出して平日にお茶を飲みに行ってみようかと思っています。周囲に何もない一軒宿状態のホテルなので、夜はとても寂しいです。下界に下りてもファミリーレストランやラーメン屋くらいしかないので、ホテルから離れて時間をつぶそうなんて考えないほうが利口なようです。それより窓の外の夜景を楽むことこそが、このホテルの正しい夜の過ごし方なのだと思いました。工業地帯や高速道路の明かり。そして、海の向こうには対岸にあたる千葉の明かりまで見えます。
さて、ホテルで夜景を見ながらゆっくり過ごすなら、やはりジャズバラードでしょう。でも、一歩間違えるといやらしくなってしまうので注意が必要です。で、私の頭の中でこのとき鳴っていたのは、ジミー・スミスの"The Sermon!"というジャム・セッションの様子を収めたアルバムのラストを飾る「Flamingo」というスタンダード曲。この曲のケニー・バレルの抑えたバッキングとリー・モーガンの歌心が大好きです。そして、ジミー・スミスのオルガンの音が、何もない夜のイメージにぴったりです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

February 11, 2005

Peace Piece / Richie Beirach

photo047

何だかちょっと疲れてしまったときは、気分転換にホテルに泊まってみるのも良いかも知れません。私は横浜に住んでいるので地元のホテルに泊まる機会はないのですが、ストレス解消のために車で20分も離れていないホテルに宿を取ってみました。少し歳を取って、それにしたがって職種も変わりましたが、若い頃とは違う不健康なストレスが溜まるようになったみたいです。自分でもどうやって得体の知れないモヤモヤと付き合えば良いのかわからないのですが、以前からやってみたいと思っていたことを成し遂げることも一つの処方箋になると考えたわけです。磯子の丘の上にそびえ立つプリンスホテルは、下界とは隔離された感じがとても良い雰囲気のホテルです。以前からここの客室からの風景を見てみたかったので、小さな願いが叶いました。ちょっとだけいい気分です。別に何をするわけではないのですが、ぼけーっとしているだけで、窓の外の景色を見ているだけで、少し気持ちが楽になりました。
ビル・エバンスの"Everybody Dics Bill Evans"に収録されている「Peace Piece」は「Some Other Time」という曲のイントロ部分をモチーフにエバンスがインプロヴァイズした曲。あまりにも名演過ぎて、挑戦する人はいないだろうと思いきや、リッチー・バイラークだけは別でした。しかも、一度ならず二度、三度と吹き込んでいる...彼はチャレンジャーとして肝の据わった人だと思います。エバンスより少し硬質の彼の「Peace Piece」は"Snow Leopard"というアルバムのバージョンが良いのでは?エバンスにはずれなし。そして、バイラークにもはずれはありません。

| | Comments (1) | TrackBack (9)

February 07, 2005

Coracao Vagabundo / Caetano Veloso

photo046

ヨーロッパを旅行する楽しみのひとつが教会めぐりです。絵画や彫刻などの芸術を正しく理解するセンスなんて持ち合わせてない。ましてや宗教心も皆無な私でも、巨大な教会の中の凛とした空気に触れると自然と背筋が伸びます。そんな普段と違う自分と向き合うことになるのも、旅行の楽しみのひとつかも知れません。写真はドイツ、ロマンチック街道の終点であるフュッセンに近いヴィース教会です。この教会の内装の美しさは今まで見た教会の中でも群を抜いたものがありました。ヴィースとはドイツ語で青草のこと。普通、教会は街中にある場合が多いのですが、この教会は草原の中にぽつんと立っています。さほど大きな教会ではないのですが、緑の草原の中の白い壁が美しいコントラストを生み出しています。
教会の中だとバロック音楽あたりがぴったりなのでしょうが、このウェブにはそぐわないので、ここはボサノバの名曲を選んでみました。カエターノ・ヴェローゾの初期の傑作「Coracao Vagabundo」は"Domingo"というアルバムに収録されています。ジョビンの楽曲のように、複雑なコード進行があるわけではないのですが、心に染み渡るメロディが美しくも哀しい名曲です。カエターノはジョアン・ジルベルトに「沈黙に勝る音楽」と賞賛しますが、カエターノ自信も同じマジックを使える数少ないミュージシャンだと思います。

| | Comments (4) | TrackBack (0)

«My Man's Gone Now / Hal Galper